今回の実習で必要なコンピュータのスペックは、メモリ8GB以上、HDDの空き容量が50GBあるPCであれば十分です。もし十分なスペックのPCが手元にあれば、自分のPCで解析することを推奨します。
もし十分なスペックがない場合は、水圏生物工学研究室のPCを遠隔で使用することが可能です。
下記の4つのいずれかの環境を選択し、それぞれ事前準備を進めてください。
以下は「水圏生物工学研究室のLinux PCにログインして解析する」場合を想定して説明しますが、今回使用するソフトウェアはWindows版、Mac版、Linux版それぞれインストーラが存在するので、どのOSを使っても大丈夫です。
https://www.chem-agilent.com/appnote/applinote.php?pubno=5989-1086EN 本日行う内容を自動でより精度よく行う装置。
1.ウェブブラウザ(Firefox)を開く。
2. 今見ているこのページをFirefoxで開いておく。皆さんのPCとリモートデスクトップ先のLinuxの間では文字のコピー&ペーストが行えます。https://imagej.nih.gov/ij/download.html を開いて、自分の使用しているOSにあった“ImageJ bundled with Java”をダウンロードする。
3. ファイルマネージャーを開く。
4. zipファイルを解凍する。
5. ImageJを起動する。
6. 電気泳動写真をダウンロードする。
http://suikou.fs.a.u-tokyo.ac.jp/yosh_data/2021jissyu/2021gels.zip
7. 電気泳動写真をImageJで開く。(File → Open)
8. 1レーン目を四角形で囲む。
9. Analyze → Gels → Select First Laneをクリックして、1レーン目を登録する。
10. 1レーン目の四角をドラッグ&ドロップして2レーン目を囲む。
11. Analyze → Gels → Select Next Laneをクリックして、2レーン目を登録する。
12. 10-11を繰り返して必要なレーンを登録する。
13. Analyze → Gels → Plot Lanesをクリックして輝度の波形情報をプロットします。
14. 直線ツールを使って各ピークを区切る。Shiftを押しながら線を引くとまっすぐ引ける。
15. 魔法の杖ツールを選択して、各ピークの中をクリックしていくと各ピークの面積がResultsウィンドウに表示される。
16. Resultsウインドウを選択した状態で、「Edit」→「Copy」でResultsをコピーしてExcel等に張り付ける。使用したGene Ladder 100マーカーの分子量・濃度は下記の通り。
https://www.nippongene.com/siyaku/product/electrophoresis/tds/tds_gene-ladder-100.pdf
17. ImageJで定量した面積と、DNA量が相関しているか確認する。また、16S, 18S, 12Sそれぞれで「1st PCR産物」と「切り出し精製後」のバンドをImageJで定量し、切り出し精製の収率を計算する。(おそらく50%程度のはず)